Ramune
Hagiwara Sakutarō
RAMUNE
A nostalgic drink reminiscent of your hometown
ラムネ
萩原朔太郎
「ラムネ」
故郷のことを連想させる懐かしい飲み物
出典:青空文庫📖「ラムネ・他四編 萩原朔太郎」
「萩原朔太郎「ラムネ・他四編」図書カード」
ジングル:OtoLogic(https://otologic.jp) BGM:DOVA-SYNDROME-Vanilla by おしょうさん
1.鑑賞のタスケ 「ラムネ」
読書は人によって、読み方や感じ方、受け取り方も違います。
わたしはこのように読みました。皆さんはどのように読みますか。
トークの流れ&キーワード 1)-2:55
1)ラムネについて
▶萩原朔太郎(はぎわら・さくたろう)
・1886年11月生まれ
・明治時代の詩人、日本近代詩の父
▶ラムネ
・青空文庫
ラムネ、アイスクリーム、ソーダ水、玉露水(ぎょくろすい)、ビール
・冷たいものがテーマの随筆、エッセイ
・涼しげにさわやかに描かれている
ガス、空の上、旗が揺れ動くようす(旗のへんぽんたるもの)
▶ビール
「麥酒(ビール) 瀧を見ながら麥酒(ビール)が飮みたい。」
ビールのイメージ
〈色〉 黄色/ゴールド、白い泡(やわらかい、ふわふわ)
〈音〉 しゅわしゅわ、(グラスに注ぐ)こぽこぽこぽ
▶滝(たき)
滝(たき)のイメージ
・上から下に水が落ちていく
・それと一緒に冷たい風が吹く
→肌を触れて、気持ちがいいつめたい、ひんやりした感じ
この2つが合わさると・・・
ビール+滝=夏の気持ちの良い感じ
ラムネもビールも短いことば
→ことば以上に伝わるものがある。
→それは、萩原朔太郎さんが
日本近代詩の父といわれるほどの詩人だから??
トークの流れ&キーワード 2)①2:55-5:02
2)「田舎者」1⃣
1⃣「田舎者(いなかもの)」という ことば
「上野に行くと、竹の台の休み茶屋でラムネを飲む。
それがいかにも僕を田舎者らしく感じさせる。」
辞書的な意味
❶田舎の人、田舎で育った人
❷礼儀(れいぎ)作法(さほう)を知らない人
・・・人を大切に思って守るルール、マナー
例)男性が目上の人に会ったとき帽子を被ったまま挨拶をする。
→礼儀知らず。礼儀作法を知らない人
※帽子を取って挨拶をする。
→「あなたのことを大切に思っていますよ。」
帽子を被ったまま挨拶をすること
=礼儀作法を知らない人=田舎者
日本 YES! それは礼儀知らずです!
他の国・他の文化の中 NO problem!
→ある文化・社会の中で相手を思った行動ができない人
=田舎者
トークの流れ&キーワード 2)②5:02-6:20
2)田舎者2⃣
ラムネの「田舎者」は❶田舎の人・田舎で育った人
2⃣田舎者ってどんな人?
・都会のことを知らない人
・今の新しいことを知らない人
・TVの世界が遠くにある
・田舎から出るとドキドキする、はしゃぐ
・TVで見たところに行って同じことをする
・雑誌で見たきれいな写真のところで同じような写真を撮る
お笑いコンビ「さらば青春の光」(森田さん・東ブクロさん)
YouTube動画
森田 「東京タワーに行ったら、ソフトクリームを食べよう!」
東ブクロ 「それは田舎者がすることじゃないですか??」
【田舎者らしく感じさせること】
上野の休み茶屋でラムネ
東京タワーでソフトクリーム🍦
→いいな~。他にどんなことがある??
トークの流れ&キーワード 2)③6:20-12:22
2)田舎者3⃣
3⃣田舎者らしく感じさせること
1.東京で
・表参道のカフェでふわふわのパンケーキを食べる
・原宿の竹下通りをどきどきしながら歩く
原宿
・・・スカウトマンが たくさん いる
モデル・俳優・女優が芸能界(げいのうかい)にスカウトされる場所
-若い子たちドキドキして歩く
「スカウトされちゃうんじゃないか??」
例)呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)
釘崎野薔薇(くぎさき・のばら)の上京(じょうきょう)シーン
新幹線 「スカウトされたらどうしよう~」
原宿での待ち合わせ「私はどうなのよ!」
→そんな人は、あまりいないかな?
声がかかったらどうしよう、声をかけられたらどうしよう。
釘崎野薔薇・・・THE田舎者!
六本木(ろっぽんぎ)!と聞いて目を輝かせる。
ざぎん(銀座、ぎんざ)で シ~ス~(寿司、すし)(フー!)
とテンションを上げる。
・渋谷の交差点、ハチ公で写真を撮る
・・・TVや映画によくうつったり、マンガ・アニメに描かれる
2.外国関係
・外国に行くとき
飛行機の窓側の席で窓にはりついて外を見る。
田舎者=窓側(?)
飛行機に限らず、初めてのところに向かう乗り物の中では、
新幹線にしろ電車にしろバスにしろ
窓側の席を取りたい。
→一瞬たりとも外の風景・景色を(見)逃したくない!
・外国に着いて
挨拶をするとき、ドキドキして「ハロー」という。
「は、は、は、は、ハロー」
ドキドキしちゃって、声が出ない。
初めてのとき、顔を真っ赤にしながら、それでも挨拶はする。
3.学生時代
お金がない。友達とファミレスに行って、じゃあ、何頼む?
→(飲みたくもない)ドリンクバーを頼む
ドリンクバー:何回でも「おかわり」ができる。お得な感じがする。
頼んだら、飲まなきゃ!
飲みたくもないのに何度もおかわりをする。
飲みすぎてお腹が痛くなる。
食べ放題、〇〇バー、バイキング、ビュッフェなど
・つい食べ過ぎてしまう。
・慣れると、がめつく、あれもこれも食べようと思わなくなった。
→ちょっとでいいから、おいしく食べたいと考えるようになった。
トークの流れ&キーワード 3)12:22-
3)「田舎者」再考(さいこう)
2)では、今の私が過去の私を見て、
あの時の私は田舎者だったなという話を(/も)していた。
そして、もう一度「田舎者」は何か?考えてみた。
田舎者=
その場所に慣れている人から見た、その場所に慣れていない人のこと。
例)飛行機の話
今、空を見てきれいだなという気持ちはある。
今の空があのときの空と違うことも知っている。
でも、どきどきしない。
→もう見た。もう目に焼き付けた。もう知っている。
どきどきしない。
-もう知っているっていう気持ち。
なんでも慣れるときがくる
その時に、この、あのドキドキした気持ちは、もうそこにはない。
「田舎者」は、その前
{ 初めて見る ・ まだよく分かんない ・ 知らないことを前にした }
そのとき、
心がどきどきして、顔が赤くなる。
・思い返すと楽しい思い出。
・思い出すとき気恥ずかしさを感じるような楽しい思い出。
「田舎者」って言われると良くない意味。
でも、決して良くない意味だけではない。
良い意味で捉えることもできるのかな?
新しい場所で心に感動があって、
その時間・その場所を楽しむことができる人。
【田舎者(いなかもの)】❶田舎の人・田舎で育った人 ❷礼儀作法を知らない人
❸新しい場所で心に感動があって、その時間・その場所を楽しむことができる人。
2.レトワル店主の 感想
好き度 ★★★★★
「上野公園竹の台広場」で噴水を前にラムネを飲んで、子ども時代を懐かしみたい!
感想はここをクリック!
わたしも子どものときには夏によくラムネを飲んだものでした。お祭りでラムネを買って、中のビー玉を取り出すところまでが「ラムネ」です。コップに入れて飲むと、ただの透明な飲み物になってしまい味気ないので、青く透き通る瓶に直接口をつけて飲みます。
大人になってからは、ラムネを口にした記憶がありません。そういう大人はたくさんいるとおもいます。なのに、さらに萩原朔太郎(1886-1942)さんの時代からすでに古風なものであったのに、廃れずに令和の世にも受け継がれているのは、ラムネの飲み物としての価値ではなく、朔太郎さんが書くような「懐かしさ」を思い起こさせるものとしての側面によるものなのかなぁと考えました。
夏に花火に肝試し同様、この先も「ラムネ」というイベントがなくなることはないのではないでしょうか。
と、書いた後日、「ラムネ危機」という記事を目にしました。元々生産量が減ってきていたところに、コロナときて、夏のイベントも軒並み中止。ラムネの販売の場がないということでしょうか。「コンビニでも売られていたら買うのに・・・」というコメントがあり、ラムネを未来に継承するためには、ラムネの在り方を変える必要が出てきているのかもしれません。(大げさ?)
なくならないで!ラムネ!君のいない夏なんて夏であって夏じゃないよ!!
3.たのしい クイズの 時間
1問目 ラムネは朔太郎にとってどんなのみものですか。
解答例
不思議になつかしく愉快なもの
2問目 朔太郎がラムネ「ガス」にまつわる出来事を話しています。どんな話でしたか。2つ答えなさい。
解答例
①夏の氷屋ではいくつものラムネを逆さにして立てて売っているが、その様子からガスのすさまじい爆音を感じる。
②飲み物であるはずのラムネだが、ラムネを飲んだ朔太郎の友人が「ラムネを食べてお腹が張った」といった。それを聞いて、確かにラムネはガスでお腹をいっぱいにさせると思った。
3問目 朔太郎がラムネは「古風なもの」になったと考えている理由を本文から答えなさい。
解答例
「俳句の風流な季題にさえもなってしまった。」
4問目 「上野の竹の台の休み茶屋でラムネを飲む」ことが、「いかにも、僕を田舎者らしく感じさせ」るとあるが、これはどういう意味か。あなたの考えをきかせてください。
解答例
自分の答え
4.漢字に チャレンジ!
印象に残った文章を抜き出しました!☕
漢字の練習をしたり、言い換えの文を作ったり、
先生に合わせて声に出して読みましょう!
1)夏の氷屋などでは、板に丸い穴をあけて、そこに幾つとなく、ラムネを逆さにして立てて居る。それがいかにも、ガスのすさまじい爆音を感じさせる。
2)僕の子供の時には、まだシヤンパンサイダーといふものがなく、主としてラムネを飲用した。
◎昔、なかったものとその代わりにあったも のをいう
①ぼく/わたしの 子どもの/若いとき/〇〇ときには、
②まだ【なかったもの】(というもの)がなく、
③【いつ】(主として/普通/いつも)④【あったもの】を【どうした】。
例文
1)①ぼくが子どものときには②まだプレイステーションがなくて、③いつも④ファミコンで遊んでいた。
2)①わたしの子どものときには②まだEメールがなくて、遠くに住む友達には③普通④手紙を書いていた。
3)①わたしが若いときには②まだスマホがなくて、③電車に乗ったときには、いつも④文庫本を読んだり、ウォークマンで音楽を聴きながら外の景色を見ていた。
3)僕が上野に行くと、あの竹の台の休み茶屋でラムネを飲む。それがいかにも、僕を田舍者らしく感じさせ、世間を離れた空の上で、旗のへんぽんたるものを感じさせる。
参考資料
萩原朔太郎(はぎわら・さくたろう)1886-1942
🔗Wikipedia「萩原朔太郎」
竹の台の休み茶屋があったかな??
🔗上野恩賜公園公式ホームページ「公園の見どころ」⑭竹の台噴水
ラムネとは・・・
🔗トンボ飲料「ラムネとは」
・レモネード(Lemonade)→(Lamune)→ラムネ(Ramune)
・ ラムネの原型のレモネードは、1853年にアメリカからペリーとともに日本にやってきた。
・サイダー(cider)との違いは、瓶(びん)!
・この瓶はイギリスで作られた。
・明治20年(1887)頃、ラムネ瓶の登場。
・「夏の定番ドリンク」になった。
2021.8
caffe for the teacher
After a pocket lesson, I sometimes take a break with teacher for a cup of coffee☕
$1.00
©2021 YOSHIDA TO NIHONGO




