第26課 案の定

第26課 案(あん)の定(じょう)))

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心配(しんぱい)していたとおり/悪(わる)い予想(よそう)通(どお)り

【案(あん)の定(じょう)】心配(しんぱい)していたとおり/悪(わる)い予想(よそう)通(どお)り、(良(よ)くないことが起(お)こった)
こんな風(ふう)に使(つか)います・・・ 「しくじるぞと思(おも)っていたら、案(あん)の定(じょう)失敗した」[1]など

1)意味(いみ)は「心配(しんぱい)していたとおり」「悪(わる)い予想(よそう)通(どお)り」
2)マイナスの意味(いみ)で使(つか)うと間違(まちが)いがない。
3)「うわ」や「え~」などを一緒(いっしょ)に使(つか)うと、「心配(しんぱい)していたこと」の説明(せつめい)が簡(かん)単(たん)にできる。


[1] 『明鏡国語事典』大修館書店

🔗 はじめに 
🔗 会話かいわ (ことば・会話(かいわ))
🔗 会話かいわ文ぶんの中なかの「案(あん)の定(じょう)」あん)ょう)」」
🔗 練習れんしゅう問題もんだい
🔗 お友ともだちのことば「うわ」「え・・・」 

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〈 はじめに 〉()

こういう人(ひと)を見(み)て、どう思(おも)いますか。()

乗(の)り物(もの)で自分(じぶん)の隣(となり)、または、近(ちか)くに座(すわ)る人(ひと)は重(じゅう)要(よう)!

①〈飛行機(ひこうき)で〉靴(くつ)が汚(きたな)い人(ひと)が乗(の)ってきた。

②〈電車(でんしゃ)で〉デート帰(がえ))りのいちゃいちゃしたカップルが目(め)の前(まえ)に座(すわ)った。

③〈高速(こうそく)バスで〉おしゃべり好(ず)きそうな女(おんな)の子(こ)2人組(ふたりぐみ)がキャッキャ言(い)いながら乗(の)ってきた。

人前(ひとまえ)で
いちゃいちゃしないでくれると
ありがたいです。
おしゃべり好きそうな牛とブタ

見(み)て思(おも)ったことが本当(ほんとう)になったとき・・・

例(れい)

①案(あん)の定(じょう)、足(あし)がめちゃくちゃくさくて大変(たいへん)だった。

②遠(とお)くからチラッと見(み)ると、案(あん)の定(じょう)、すごいことをしていた。

③案(あん)の定(じょう)、2時間(じかん)ずーっとずーっとしゃべり続(つづ)けてうるさかった。


漢字(かんじ)の意味(いみ)「案(あん)の定(じょう)」

案(あん)→【案(あん)ずる〈V〉】心配(しんぱい)する

定(じょう)(例(れい):定規(じょうぎ))
→【定(さだ)まる〈自動詞(じどうし)〉】Sが 決(き)まる、【定(さだ)める〈他(た)動詞(どうし)〉】Sが Oを 決(き)める

=心配(しんぱい)していたことが決(き)まる⇒心配(しんぱい)していたことが、その通(とお)りになる

〈 会話 〉

ことば()

いかつい〈い形(けい)〉大(おお)きくて強(つよ)そうで、堂々(どうどう)としているようす。

夜中(よなか)〈名詞(めいし)〉夜(よる)の遅(おそ)い時間(じかん)。

管理人(かんりにん) 〈名詞(めいし)〉管理(かんり)している人(ひと)。

クレーム〈名詞(めいし)・する〉claim。苦情(くじょう)。文句(もんく)。

意外(いがい)〈名詞(めいし)・な形(けい)〉 思(おも)っていなかったこと。

これは分かりやすい!
「いかつい」プロレスラー
夜中まで勉強、おつかれさまです!
すみません、頼(たの)んだものと
ちがうんですけど・・・
これはクレーム??

会話文()

日本語(にほんご)の先生(せんせい)とホリタさんとの会話(かいわ)

-ホリタさんのアパートの下(した)に引(ひ)っ越(こ)してきたバンドマンについて話(はな)しています-

先生:下(した)に引(ひ)っ越(こ)してきたっていうバンドマンのいかついお兄(にい)さん、どう?

ホリタ:❶案(あん)の定(じょう)ですよ。うちのアパートって広(ひろ)いから、仲間(なかま)呼(よ)んで夜中(よなか)までバンドの練習(れんしゅう)してくれちゃって。

先生:マンションの管理人(かんりにん)にはクレーム入(い)れたんだよね?

ホリタ:はい。どうせ言(い)っても何(なに)もやってくれないと思(おも)っていたんですけど、一応(いちおう)言(い)ってみたんです。(それで?)❷案(あん)の定(じょう)、何(なに)も言(い)ってくれませんでした。

先生:で、で、どうするの?

ホリタ:で、この間(あいだ)エレベーター前(まえ)でお兄(にい)さんに会ったから、直接(ちょくせつ)言(い)ってみたんです。そうしたら、意外(いがい)と優(やさ)しい感(かん)じの人で「すみませんでした」って言(い)ってくれて、今(いま)は音(おと)がしなくなりました。

〈 会話文の中の「案あんの定じょう」 〉

❶案あんの定じょうですよ。うちのアパートって広ひろいから、仲間なかま呼よんで夜中よなかまでバンドの練習れんしゅうしてくれちゃって。()

❷案あんの定じょう、何なにも言いってくれませんでした。

〈 練習問題 〉()

「てくれる+てしまう」のテ形(けい)「てくれちゃって」

①「てくれる」を使(つか)っているが、
コンテクストから「ありがとう」の意味(いみ)で使(つか)っていないことがわかる。

②「てくれる」が皮肉(ひにく)(irony)になっている。

③嫌(いや)なことをされたときに使(つか)える表現(ひょうげん)。

・私(わたし)の本(ほん)、汚(よご)してくれちゃって、どうしてくれるの?

・わたしの秘密(ひみつ)をみんなに言(い)ってくれちゃって、本当(ほんとう)に困(こま)るわ。

〈練習(れんしゅう)〉あなたの大事(だいじ)なものを友(とも)だちに貸(か)してほしいとお願(ねが)いされます。あなたは貸(か)したくないですが、しぶしぶ貸(か)すことにしました。しかし、あなたが思(おも)った通(とお)りの、嫌(いや)なことが起(お)こります。そこで、「案(あん)の定(じょう)」と「てくれちゃって」を使(つか)って文句(もんく)を言(い)いましょう。

①プラモデル:

壊(こわ)されると思(おも)って、触(さわ)らせたくなかったプラモデル。 しかたなく触(さわ)らせたら、思(おも)った通(とお)り壊(こわ)された。最悪(さいあく)だわ。

②車(くるま):

傷きず)つけられると嫌(いや)だなと思(おも)って、貸(か)したくなかった車(くるま)。しょうがなく貸(か)したら、思(おも)った通(とお)り傷(きず)つけられた。どうするの?

プラモと呼ぶこともあります。
案の定、壊してくれちゃって、最悪だわ!
案の定、傷つけてくれちゃって、
コレどうするの?

〈 お友だちのことば「うわ」「え・・・」 〉

自分(じぶん)が思(おも)ったことを簡単(かんたん)にさくっと説明(せつめい)できる

「うわ」:ちょっとびっくりした感(かん)じ。「え・・・」:嫌(いや)だなあという気持(きも)ち。

1)〈新幹線(しんかんせん)に乗(の)っていたら、隣(となり)の席(せき)の人(ひと)がゆで卵(たまご)をかばんから取(と)り出(だ)した。〉

新幹線(しんかんせん)に乗(の)っていたら、隣(となり)の席(せき)の人(ひと)がゆで卵(たまご)をかばんから取(と)り出(だ)して、うわって思(おも)っていたら(卵(たまご)を食(た)べ始(はじ)めたらどうしようと思(おも)っていたら)、その人(ひと)が案(あん)の定(じょう)、卵(たまご)を食(た)べ始(はじ)めて、くさくて死(し)ぬかと思(おも)った。

ゆで卵はおいしいし、
栄養(えいよう)もあるし、
わたしも大好きですが、
乗り物の中で食べると、くさいのです・・・

2)〈志村(しむら)さんは物(もの)を大切(たいせつ)にしない人(ひと)だから、私(わたし)の物(もの)を貸(か)したくない。〉

志村(しむら)さんにペン貸(か)してっていわれて、え~って思(おも)いながら(貸(か)して、壊(こわ)されたりなくされたりしたら嫌(いや)だなって思(おも)いながら)貸(か)したら、案(あん)の定(じょう)、なくされた。

◎ほかにも、「げっ」「うそ~」など色々(いろいろ)ある。日本語(にほんご)を観察(かんさつ)して、色々(いろいろ)な表現(ひょうげん)を学(まな)んでみよう!

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